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花の霞に(和歌山大学寮歌)

5度下げてEmとしました。
歌いやすい筈です。

作曲のエピソードなどはAm版に詳しく記載しています。

2005.11.23 23:20

作詞:吉田正巳   作曲:打垣内正 昭和15年)
(吟唱)
仰げば星斗蘭干(セイトランカン)として
永遠の真理をささやき
黒潮は涛々として 我等が熱情を語る
   此処自然の恵み豊かなる 紀伊の一角名草が丘
我等が四星霜(ヨトセ)の春秋を送る
歌は悲しき時の母ともなり
楽しき時の友ともなる
いざや歌わんかな
我等が熱血の寮歌
花の霞に、一、ニ、三
 
1. (花)
  花の霞につつまれし
    玉の台の欄干に
      燦爛の夢今たけて
        門出を祝ふ盃や
          若き眸のぬるるかな

 ハナノ カスミニ ツツマレシ
   タマノ ウテナノ オバシマニ
     サンランノユメ イマタケテ
       カドデヲ イワウ サカズキヤ
         ワカキ ヒトミノ ヌルルカナ
2. (春)
  春雨煙る名草丘
    鐘の響きに暮れ行けば
      永久とけぬ春愁を
        誘ふ有情の花ふぶき
          輪廻のすがた偲ばるる
 ハルサメ ケムル ナグサオカ
   カネノ ヒビキニ クレユケバ
     トコシエ トケヌ シュンシュウヲ
       サソウ ウジョウノ ハナフブキ
          リンネノ スガタ シノバルル
3. (夏)
  青葉を渡る爽風に
    甍もにほう伏虎城
      樹林の小路さまよへば
        遥かに仰ぐ大空の
          白き飛雲に啓示あり

 アオバヲ ワタル ソヨカゼニ
   イラカモ ニオウ フッコジョウ
     ジュリンノ コミチ サマヨエバ
       ハルカニ アオグ オオゾラノ
         シロキ ヒウンニ サトシアリ
4. (秋)
  野辺の芒に秋たけて
    空はろばろとなき渡る
      孤雁の影を眺めては
        熱き心に若人が
          懐郷の歌うたふかな

 ノベノ ススキニ アキタケテ
   ソラ ハロバロト ナキワタル
     コガンノ カゲヲ ナガメテハ
       アツキ ココロニ ワコウドガ
         カイキョウノ ウタ ウタウカナ
5.(冬)
  静寂の冬の小夜ふけて
     弦月淡し和歌の浦
        独り汀に佇めば
          寄せては返す片男波
            深き思索を誘ふなり

 シジマノ フユノ サヨ フケテ
   ユミヅキ アワシ ワカノウラ
     ヒトリ ミギワニ タタズメバ
       ヨセテハ カエス カタオナミ
         フカキ オモイヲ サソウナリ
6.(真理)
  真理の道は遠けれど
     古賢の教へひもときて
      朝な夕なに吟ずれば
     
   希望の光ほのぼのと
             神秘の闇を照らすかな

 マコトノミチハ トオケレド
   コケンノ オシエ ヒモトキテ
     アサナ ユウナニ ギンズレバ
       キボウノヒカリ ホノボノト
         シンピノヤミヲテラスカナ

7.(友)
  ああ我が友と団居して
     廻る四星霜の春秋の
     つきぬ理想を語りつつ
     
  友情の盃をくみ交す
            今宵宴の花むしろ
              今宵宴の花むしろ

 アア ワガトモト マドイシテ
   メグル ヨトセノ シュンジュウノ
     ツキヌ リソウヲ カタリツツ
       ナサケノ ツキヲ クミカワス
        コヨイ ウタゲノ ハナムシロ
         コヨイ ウタゲノ ハナムシロ